最終処分場浸出水、処理困難の理由(5):硝化阻害物質の問題

最終処分場浸出水、処理困難の理由(5):硝化阻害物質の問題

 

 

硝化阻害物質の問題

 

上記の有機系キレート剤は難分解性物質である以上に、生物の硝化反応を阻害する性質があることが、最近わかってきた。

 

多くの有機系キレート剤はジチオカルバミン酸を基剤とする有機薬品でチオ尿素様物質であるが、チオ尿素が硝化阻害剤の代表であるように、このジチオカルバミン酸を基剤とする有機キレート剤にも強い硝化阻害があることがわかってきた。そのために有機キレート剤が溶け出してくる浸出水では生物硝化脱窒が極端に難しくなるという現象が各所で起きている。

 

ただし理由(4)項で述べたように馴養菌の殖種などでこのキレート剤の一部が酸化されると、その硝化阻害効果はかなり減殺される。また理由(4)項でも述べたように煮ても焼いても分解できない物質は活性炭にはよく吸着するので、ここでもこの難分解性CODを馴養菌などによって、できるだけ酸化分解しておくことが、脱窒効率を上げる上でのポイントにもなる。

 

焼却灰中心の埋立地浸出水は理由(2)から(5)までに述べたように、貧栄養、高塩類濃度、難分解性COD、硝化阻害等の複合要因で生物処理が極端に難しくなっている。

 

設備設置時に想定された排水水質が変化して来ているために、処理が極端に難しくなってきていることは事実であるが、幸い、多くの場合、運転管理をその変化に見合って見直すことで、適正処理は可能であるとは言える。

設備本体から見直さなければならない場合もあるがそれは稀である。

 

 

つづく

 

参考文献:「キレート処理飛灰が埋立管理に与える影響(その3)、第23回廃棄物資源循環学会研究発表会論文集、福岡大学大学院工学研究科、樋口壮太郎他

 

 

 

処理困難の理由(6)

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