最終処分場浸出水、処理困難の理由(10):管理体制の問題

 

 最終処分場浸出水、処理困難の理由(10):管理体制の問題

 

最終処分場、浸出水処理設備の管理は、なぜか週1日または2日の巡回管理
で行われているところが多い。 設備機器の管理は、これでも可能だが、水質の
管理までは無理だと言わざるを得ない。下水処理場やし尿処理場では常駐(数
人以上の)管理が普通である。我々の目から見ると、困難なのはむしろ浸出水処
理設備の方であるのに、これはどうしたことだろう。


 これには二つの理由があるからだろうと見ている。


 1つには浄化槽のイメージで見ておられるからではないかと思う。浄化槽は生活
起因の排水で地域で大きな差異はないし、処理困難な排水と言う訳でもないか
ら、それでよいのだと思う。


 もう一つは、浸出水処理設備は供用13年間は排水がほとんど出てこないか、
出てきても排出基準以下の排水であることが多い。管理の現場もあまりやること
もなく、薬品の使用量なども最小限で済んでしまう。すると予算削減の恰好の標
的になってしまうのではないか? ところが概ね34年目から状況は一変する。
排水の特殊性や処理の困難性についてはこれまで述べてきた通りである。

 最終処分場浸出水処理というのはその処分場ごとに千差万別である。原水水
質もどうしてこんなに違うのかと思うくらい処理場ごとに違うし、処理水基準も地域
毎の協定値があり本当にさまざまである。最終処分場はどこの地域でも
迷惑施
設とみられるためか、設置に当たっては水質汚濁防止法、廃棄物処理法等の法
の定めた放流水質以上の基準を自主基準として定めていることが多い。それも
少し上乗せというレベルではなく、技術的に可能なぎりぎりのレベルに設定されて
いることが多い。

 

処理設備も「Ca除去+生物脱窒+凝集沈殿+活性炭吸着+キレート吸着」が基本
形で、中にはダイオキシン除去設備や脱塩処理設備などまで備えた設備もある。
化学処理、生物処理、物理処理の複合プラントで、規模は小さいが大変複雑なプ
ラントになっている。

 誤解を恐れずに言うなら、排水処理の世界の中では運転管理が一番難しい設
備だと思う。その設備を週1日または2日の巡回管理で、機器の点検管理までなら
ともかく、水質まで管理することは不可能と言っても過言でないだろう。

 私共が技術支援するにしても、週12日の管理体制のところは、技術支援が非
常に難しい。と言うのは、浸出水処理設備は生物処理が中心であるから、運転パ
ラメータの変更をお願いして、実施しても、その日のうちに結果は出ない。
数日後にその結果を聞くわけであるが、その結果を見て微調整をしようとしても実
施出来るのはまたその数日後ということになる。生物脱窒などではそのような調
整を何度も繰り返さないと安定状態に落ち着かない。結局安定までには、半年以
上を要するようなケースもある。

 最終処分場、浸出水処理が困難な理由には、管理体制の不備の問題も小さく
ない。


 

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